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2012年 12月 25日
葛布の滝
第八章 葛布の滝(かっぷのたき) 再訪
前回訪瀑したのは、2009年9月22日のことだった。
その時は水量も少なく、「痩せこけた滝だなぁ」と思った記憶がある。
どんなだったかその時の画像を出してみよう。
2009-09-22の葛布の滝
そして今回の撮影
2012-12-23の葛布の滝
あのころとは滝を見る目が違っているとは思うが、今回見た葛布の滝は、立ち去り難い姿に見えた。
またこの滝へは、車を止めたところから、矢印に従って階段を下りて、沢を歩きますが、要所要所には、角材を組んで30cmほどにした橋が架けてあるので、迷うことなくいけます。
とはいえ時には不安定な岩やすべる岩もありますから慎重を要します。
実は今回この葛布の滝に行こうと思ったのは、この上流にある二の滝、三の滝を見たくてその気になったのです。
第九章 葛布の滝 二の滝、三の滝を求めて
今回私は結果的には、二の滝には到達していません。
でも、最初私が二の滝と思っていた滝まで行くためにも、かなりきつい斜面を横ばい状態で歩きました。
二の滝、三の滝はもっときついと聞きます。
なので、この二の滝三の滝に行かれることは、私はお勧めしません。
でも自分自身はリベンジしてみたい気持ちはあります。行かれる方は自己責任でどうぞ。
私の悪い癖で、初めての滝を訪問するとき、その予習をあまりしない。そのために目指す滝に行きつけず、帰宅してから地図を見て、先人のサイトも見て「あぁ、そうだったのかぁ、それじゃもう少しのところだったんだなぁ」とか、「こっちの道を行かばよかったんだぁ」とがっかりすることが多い。
今回もあまり勉強しないで出かけた。
一の滝から戻る途中、「この上流に行く道はどこだろう??」と周囲を探しながら沢を下ってきたが、見つからず車の近くまで来てしまった。
車の通れそうな林道が右にカーブしているその先を見ると、バリケードが見える。
「あれかもしれない!」
背負った荷物はそのまま、そのバリケードを越えて坂道を登ってみた。
すると道は次第に狭くなり、石ころがごろごろしている。でも傾斜はなく楽に歩けた、
直前に通った一の滝に行く沢の左岸の、上の方を歩く位置関係になる。
しばらく進むと、左下のほうに滝の音が聞こえる、距離的に考えて、さっきの一の滝のようだ。
滝の音の真したに聞こえるところまで来た時、これまでのなだらかな山道は急に険しく、道幅も狭くなり、道というより踏み跡をたどるようになる。
一歩一歩踏み固めて歩かないと崩れ落ちそうなざらざらな斜面を通り、踏み跡は大きな倒木にふさがれていたりしていた。
しばらく進むと、大きな木が沢をまたぐように倒れていて、その真ん中部分がカビのようなもので真っ白になっているのが見えた。
沢との高低差があまりなくなったので「この辺で沢に下りてみるか」と立木につかまりながら沢床に下りて、少し上ると、右手(左岸)に流れ込む支沢に細い滝が落ちていた。
沢は左に曲がり、また右に曲がるあたりから滝の音が聞こえてきた。
「滝だ!」
数歩進むと右奥に見えてきた。
「おぉ、これが二の滝かぁ」。
急いで滝のほうに進んだ。ところが・・・・・・・滝つぼから手前10mあまりのところに淵がある。これはちょっと深い。
杖を入れてみると50~60cmある。
私は普段から車に、履き慣れた古いウオーキングシューズと長靴と登山靴を積んでいる。
この日は珍しく登山靴で沢に入った。
ところがこの日は雨上がりで岩や、木の橋に着いた苔が湿っていて、金具のついていない登山靴は滑る。
この淵の横の岩は大きくて乗り越えることはできない。ところどころ靴のかかりそうなでっぱりもあるが、登山靴では滑ってかからない。
ここまで来て、こんな遠くから写真を撮ってすごすご帰るようなおとなしい私ではなかった。
まず杖を向こうへほうり投げておいて、昔丹沢で沢登りをしたころに先輩から教わった、三点確保の原則に従って、まず、つかまれそうな岩の出っ張りを見つけしっかり捕まって、靴底に力がかからないようにして片足をかけておもいっきりむこうへ飛んだ。・・・・大成功!。
そしてついに滝前へ。(その時はまだ、これが二の滝だと信じていた)
上に斜めに流れる部分があり 直に落ちた後、中間で一度大きくぶつかりその下は手前方向にぶつかりながら落ちる。
全落差はおよそ7m位か。
二の滝と思った無名滝
滝の後方の岩盤は、一の滝も一部そうだったように、瓦を重ねたような岩盤の真ん中だけが擦り減って溝になった感じだ。
ここで目的を達成した気分でのんびり握り飯も食った。
帰りは山道を、もっと高いところまで登って大巻して帰ってきた。
・・・…翌朝、訂正記事を書き加えた・・・・・・
by takihana117
| 2012-12-25 21:36
| 滝紀行